唇がしびれたり、痙攣した経験はありませんか?ほんの一時的であったり、続いていたとしても痛みがなければ放っておいてしまう方も多いでしょう。
しかし、一時的でもこうした症状があるという場合、それは病気のサインかもしれません。では、どんな病気が隠れているというのでしょうか?
そこで今回は、唇のしびれの原因や治療法、気をつけたい危険なサインについてご紹介していくことにしましょう。
病的ではない唇のしびれとは?
一口にしびれといっても、病的な場合とそうでない場合があります。
まず病的でない場合には、単に唇の粘膜が過敏になっていることが考えられます。
これは特に秋から冬にかけての湿度が低い時期に多いとされていて、季節や気候との関係が強く、時期が過ぎれば自然に治ってしまうことが多いです。
原因は、ずばり乾燥です。
空気が乾燥していると唇はひび割れしやすくなり、また気温も低いためにそれがしびれとして感じられるのです。
特に治療法はないですが、保湿を心がけると症状を緩和できる場合があります。
栄養不足による唇のしびれの場合もある!?
私たちは、食べ物から栄養を摂っていますが、偏食していると一定の栄養素が不足するため、体にさまざまな症状が出ることがあります。
特に、ビタミンB1が不足すると、唇にしびれを感じることがあるようです。
手足にもしびれを伴うことがあり、脚気とも言われています。
また、カルシウムの不足によっても同じような症状が出ます。
この場合はしびれの他に、ひどい場合は全身が痙攣してしまうこともあるようです。
これらを単に栄養が偏っているだけだと思って放っておくと、症状がひどくなって入院しなければならないこともあるので、早めに足りない栄養素が何なのかを突き止めなければなりません。
アレルギーによる唇のしびれは他の症状にも注目して
アレルギーの症状の一つにも、唇のしびれがあります。
特に食物アレルギーでは出やすいようです。
ただ、アレルギーの場合は唇のしびれの他に、じんましんやかゆみなど全身に症状が出ることが多いので、唇だけに症状が出ることはまれです。
もし、アレルギーであれば症状は一時的です。
ただ、アナフィラキシーショックといってアレルギーの中でも重篤な症状に陥ることもあるので注意が必要です。
心因的なものによる唇のしびれや痙攣もある
唇の痙攣は、精神的なもので起こることが多いようです。
慢性的に痙攣している場合は脳の病気も考えられますが、緊張したときや過度にストレスがかかったときなど、一定の状況になったときにしか痙攣が起こらない場合は、心因的なものといってよいでしょう。
ただ、痙攣はよほどの心理状態にならないと、あまり起こることがないので、痙攣が頻繁に起こるようなら心療内科を受診することをおすすめします。
唇は、他の皮膚よりもデリケートで、病気のサインが出やすい部位とも言えます。
しびれや痙攣以外でも、何か症状が出たときにはまず病気を疑ったほうがよいでしょう。
原因がわかれば、適切な治療を受けることでたいていのしびれや痙攣は治ります。
ただ、神経内科的な病気の場合は完治が難しい場合もあり、治療には根気が必要です。
ただ、今は薬がたくさん開発されていて、以前よりも確実に効果があることが証明されていますので、とにかく早期に病院を受診することが近道と言えるでしょう。
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